※pixiv 撤収しましたので、今後は、こちらで。
最新作には「」のマークをつけておきますけど、まったり更新。
いらっしゃいませ、管理人の「みゆ」でございます。
2007年の暮れから「地球へ…」で活動していたものの、イロモノなサイト。
ハレブルな聖痕シリーズを2014年に始めるまでは。
聖痕シリーズは只今、月2更新。聖痕シリーズのショートも、月2更新です。
下のバナーからお出掛け下さい、イロモノ回避でハレブル別館に直通です。
※聖痕シリーズのショートは、別のサイトになります。
←こちらから、どうぞv
こちらに何を置くかは気まぐれ、目次をどうぞ。
ハレブル以外はBL抜きです、思い付くままにアニテラを書き散らかしてゆくらしいです。
※イロモノな「地球へ…」に行きたい酔狂な方は、下のバナーからどうぞ。
ハレブル別館も、こちらの中にあるんですけどね。
※それとは別に、毎日更新でシャングリラ学園。ただしセリフのみ、阿呆全開。
「管理人の巣」でもあります、それが下のバナー。
←管理人の巣は、こちらから。おバカな私語も毎日更新v
此処から下が目次になります、タイトルをクリックで御覧下さい。
気付けば「ネタ系」が増えていたオチ、そちらは「」マークが目印ですv
数少ない「ブルフィシ」には「」マークがつけてあります。
お気に入りがありましたら、拍手よろしくお願いします。
拍手レスは、こちら→
恋人は先生:ハレブル。聖痕シリーズ早分かりなショート、ネタバレ全開。
腕で作る輪:ハレブル。戻って来たブルー。このくらいかな、とハーレイが腕で作る輪。
柔道部は無理:ハレブル。ブルーが自分のクラブに入ってくれたら、と思うハーレイ。
チョダブラム ~女神の首飾り~:ブルフィシです。タイトルはシェルパ語、死にネタ注意。
メギドに死す:グレイブ・マードック大佐の最期。ソルジャー・ブルーに抱いていた敬意。
大切な本:セキ・レイ・シロエの目覚めの日。宝物だったピーターパンの本はどうなる…?
ただ一人の友へ:サムに「赤のおじちゃん」と呼ばれるキース。それでもサムは大切な友。
いつか叶うなら:キースのピアスはサムの血だったと知ったマツカ。いつか叶うのなら…。
宝物の本:シロエの最期。宝物だったピーターパンの本を大切に持って、ネバーランドへ。
無精髭の男:スローターハウス作戦と無精髭のパスカル。かつてキースが教えた頃には…。
マヌカの呪文:シロエの好みのホットミルク。「マヌカ多めにね」という注文の意味は…。
名前を書いた本:シロエのピーターパンの本。あの本にシロエが名前を書き込んだ日は…。
早すぎた語らい:キースがスウェナに、サムに去られたテーブル。其処に来たシロエは…。
要らない誕生日:明日は目覚めの日なジョミー。サムにプレゼントも貰ったというのに…。
母の似姿:母親などに似せた姿で現れるマザー・イライザ。ならば、シロエのイライザは?
シャングリラ学園:イロモノです。遅刻どころか欠席なキース、副住職の事情というヤツ。
初めての友人:サムに「一緒に飯食おうぜ!」と誘われたキース。大切な友人との出会い。
友の血と共に:子供に戻ってしまったサム。彼を相棒に選んだキース、サムの血のピアス。
訊いてみたい本:シロエを部屋に匿ったキース。気に懸かる、シロエのピーターパンの本。
友がくれた言葉:サムの見舞いに出掛けたキース。決戦前夜、かつての友から貰った言葉。
夢が覚めたら:キースの部屋に匿われたシロエ。両親に助けられたと思って目覚めたら…。
後は真っ直ぐ:機械に奪われたシロエの記憶。それを探しに真っ直ぐ歩こうと思っても…。
水の記憶:教育ステーションで初めて目覚めた日のキース。どういうわけか、惹かれる水。
抉りたい心:キースには過去の記憶が無い、と耳にしたシロエ。自分は過去が大切なのに。
友の励まし:シロエを殴ってしまったキース。サムからの励まし、「元気でチューか?」。
作りたい世界:初対面のキースを敵視するシロエ。自分が世界を変える野望の邪魔だから。
一つだけの記憶:「何も覚えてないのか?」とサムに訊かれたキース。強いて言うなら…。
重ねた面影:ソレイドでキースが出会ったマツカ。重なった友とシロエの面影。ならば…。
勝者のバイク:ステーションでシロエが乗っていたバイク。キースに勝ったと爽快な気分。
励ましたい友:幼馴染がミュウの長だと悲しんだサム。その場で励まし損ねたキースは…。
書けない住所:シロエが両親と住んでいた家。幼い頃には、住所をスラスラ書けたのに…。
師走の奇跡:シロエの船を撃墜する筈が、何故かバイクに跨ったキース。シロエ生存ED。
行けないフロア:キースがシロエに教えられたフロア001。其処へ行こうと試みても…。
厨房から地球へ ~頑張ったおせち~:人生が仕事納めになった面子が、おせち作りを…。
帰りたい家:両親の顔も、家も忘れてしまったシロエ。いつか帰りたい、両親が暮らす家。
聖夜に一冊 ~薄い本を貴女に~:サンタクロースになった地球キャラ。配るのはBL本?
解けない疑問:スウェナの、サムの思いが分からないキース。乱れた心をどうすればいい?
シンデレラのブーツ:お城に行くにはブーツが必要。それを履いていないキースの運命は?
習ったコーヒー:宙港でマツカが出会った老人。教えて貰ったコーヒー、それをキースに。
マッチ売りの少年:大晦日の夜、雪の中でマッチを売るジョミー。けれど、売れなくて…。
誕生日の訪問者:12月27日はキースの誕生日。プレゼントは処分だと考えていたら…。
ゆく年くる年:夜に羊の番をしている人類の面々。其処へ現れた天の軍勢、いや猿回し…?
選べない道:結婚するスウェナを嘲ったシロエ。けれど、スウェナが行くだろう道には…。
罪作りなピアス:捕虜にしたキースの耳に光るピアス。その意味を勘違いしたミュウは…。
初詣にようこそ:ファンの人たちに御礼がしたい、と初詣の神様になったアニテラの面々。
本当の友:ステーションで起きた宇宙船の事故。救助に出掛けて、サムに救われたキース。
白雪姫と王子:グランド・マザーの所に向かったジョミーとキース。そこに七人の小人が。
マードック大佐の事情:旗艦ゼウスの艦長、マードック大佐。彼が万年大佐な事情とは…。
ブラウニーの味:シロエが食堂で見掛けたら注文するブラウニー。母が作ったのと同じ味。
座敷牢の男:ナスカでミュウに囚われたキース。奇跡的に存在した捕虜の監禁場所の実態。
眠れる船の美形:昏睡状態に陥ったブルー。目覚めて貰わないと困るジョミーの作戦は…。
罪人の証:シロエの船を撃墜したキース。初めて殺した人間がシロエ、その罪はきっと…。
老けない人類:グランド・マザーにキースが投げた質問。それに対する答えは衝撃的で…。
夢の中の瞳:マツカの夢に現れる、ソルジャー・ブルーの瞳。本当に出会った時の瞳は…。
イライザの人形:フロア001でシロエが知ったキースの正体。歌って踊れる人材だとか。
忘れなかった夢:ネバーランドへ行きたかったことを覚えているシロエ。子供時代の夢を。
エリートの初恋:メンバーズになったキース。あれが自分の初恋だった、と気付いても…。
裸のソルジャー:集中力が持続しない、と言われるジョミー。集中力を高めるためには…。
ゆりかごのレクイエム:E-1077に向かったキース。フロア001で知った真実は…。
空からの帰還:落下するブルーを見失ったジョミー。落ちて来たブルーを見付けたシロエ。
見付けた真実:フロア001に入り込んだシロエ。其処で見付けたキースそっくりのモノ。
主席が愛した少年:キースが持ち続けていたシロエの写真。キース亡き後、誤解した人々。
時をかける少年:ジョミーが見付けたスピードウィル。それで走るとタイムリープだとか。
殺せない子供:ミュウの捕虜になってしまったキース。其処へジョミーが連れて来た子供。
心中メギドの草紙:ブルーと心中の危機だったキース。しかし、よくよく考えてみたら…。
気になる匂い:「あなたの匂いがする」とシロエが嫌った、キースのシャツ。臭うわけ…?
仕組まれた罠:シロエが知りたいキースの過去。けれども、エラーメッセージばかりで…。
三つの世界:フィシスが手に入れた魔法のランプ。青い地球がある世界に行くためには…。
少年の末路:イケメンに成長したジョミー。けれど、このまま成長したならオッサンに…?
返すべき本:逮捕されたシロエ。彼にピーターパンの本を返さねば、と追い掛けるキース。
ナキネズミの価値観:キースに挑んだナキネズミのレイン。心を読んだら、毛刈りの危機?
ソルジャーの名前:今はソルジャー候補なジョミー。就任したら、ソルジャー・ジョミー?
底に少しだけ:キースがカップに残すコーヒー。それが残る意味に気付いたマツカの祈り。
隠された父:シロエには思い出せない父。けれど、データがあるかも、と捜してみたら…。
ミュウたちの社歌:シャングリラに毎朝、流れる社歌。それは景気よく、「鈴木建設」と。
恐るべき後継者:ジョミーに補聴器を渡されたトォニィ。置き去りになんて出来ないのに。
彼方からの記憶:スウェナと再会したキース。「ピーターパン」という言葉で止まった足。
幸運の赤いマント:ソルジャー候補なジョミーのマント。赤に決まった理由は申年だとか。
補佐官の厄日:キースの補佐官を拝命したセルジュ。けれどキースにはスルーされるし…。
戻りたい夢:子供時代の夢を見たシロエ。夢の中では見えていた筈の両親の顔。ならば…。
拾った人生:メギドを沈めたソルジャー・ブルー。気付けば周りは漆黒の宇宙、この先は?
刷り込みの誤算:水槽の中で育ったキース。外に出されたら起こる刷り込み、その結果…。
伝説のミュウ:キースが出会ったソルジャー・ブルー。負けたと思った男。次は勝ちたい。
反逆のシロエ:E-1077に向かう船では可愛かったシロエ。華麗なる高校デビュー…?
勝ち取った予算:ヤケ食いしたいソルジャー候補、ジョミーの直訴。お小遣いをくれ、と。
ソルジャーの席:シャングリラのブリッジには無い、ソルジャーの席。それが無い理由は?
目覚めたサイオン:フロア001で捕まったシロエ。囚われの身から自由になれたのは…。
勢いで地球へ:テラズ・ナンバー・ファイブを倒してしまったブルー。ジョミーの運命は?
優しかった人:キースの首を締めるトォニィ。「ブルーは優しい人だった」と。優しい人?
生かしたいミュウ:キースがマツカを生かした理由。二人目のシロエはもう見たくないと。
誤解された長:青の間に初めて入ったジョミー。待っていたブルーはヘッドフォンを着用。
主席の必需品:元老になったキースの仕事は座業の日々。椅子に座るのが辛いとなると…。
地球の緑の丘:シャングリラが去って行った後の地球。ジョミーとキースが思うことは…。
背伸びした言葉:シロエが悔やむ記憶の断片。「父さん」と「母さん」、背伸びした言葉。
ヤエのスカート:ジョミーが不思議に思うもの。やたら短いヤエのスカート、それに生足。
ソルジャーの制服:寝間着でコンビニ、家ではジャージ。その精神がシャングリラだとか。
守りたい人:キースに届いた毒入りの食事。それを見抜いて処理するマツカ。守るために。
落とした記憶:ナスカに墜落したキース。意識が戻れば記憶喪失、候補生時代な好青年…?
此処に在る本:スウェナがキースに渡したもの。シロエの宝物だった、ピーターパンの本。
逆転した立場:メギドの心臓部は精密機械。其処でキースが発砲したから、勝者はブルー。
身を守る鎧:マザー牧場の羊にならないように、と努力するシロエ。嫌われて孤立しても。
負けられない顔:イケメンに育ってゆくブルー。ピンチなヒルマンとゼルとハーレイは…。
スプーンに一杯半:幼いフィシスに夢中なブルー。長老たちがブルーに仕掛けた悪戯は…。
飛び去った鳥に:シロエの船を撃墜した後のキースの思い。マヌカ入りのシナモンミルク。
孤高のチキン:ニナにモーションをかけられたのに、スルーしたジョミー。その理由は…。
機械の思惑:成人検査でシロエが奪われた過去。どうせ奪うなら、子供時代を何故与える?
出したい必殺技:ソルジャー候補なジョミーの悩みは集中力。必殺技があれば出来るかも?
返したい本:キースに下った、E-1077の処分命令。行くのなら、シロエにあの本を。
裏切り者の薬:ミュウのためにと、マツカが足止めしたキース。飲めば頑固な便秘も解消。
ぼくは誰なの:シロエが手繰った故郷の記憶。思い出せない、子供時代に好きだった場所。
ミスった人質:シャングリラから脱出しようとしたキース。人質を一人解放したものの…。
壊された友:サムを覚えているか、とジョミーに尋ねたキース。尋問されていた時のこと。
秘密の尋問:ナスカでキースを捕虜にしたものの、読めない心。BLな脅しは有効ですか?
自由への船出:E-1077から宇宙へと逃亡したシロエ。彼の意志は何処にあったのか。
奇跡のその後:シロエ生存EDな「師走の奇跡」の後日談。日本で高校生になったシロエ。
六人のマツカ:「我々は時代遅れなのだ」というキースの嘆き。今の世の中「松」だらけ。
友の血のピアス:キースが再会したサムは殺人者という扱い。サムには人は殺せないのに。
ソルジャーの寝相:訓練の時も必ずコレで、とジョミーが着せられたソルジャー候補の服。
花屋と暴力団員:メギドから現代の日本に飛ばされてしまった、キースとブルー。さて…?
血を持たぬ者:キースに殴られたシロエ。口の中に広がった血の味、キースは知らない味。
少年の悩み:フィシスに失恋したジョミー。夢の女性は五十歳も上、おまけにブルーは…。
シャングリラに萌え:キースが仰天したミュウの作戦。萌えキャラにコラボカフェですと?
ラスコーの反乱:「冷徹無比な破壊兵器」と異名を取ったキース。そう呼ばれる理由は…。
カエルの王子様:ソルジャー・ブルーがかけた最後の呪い。なんと、キースがカエル語に。
なり損ねた天使:シロエが考えた「死」というもの。子供の頃に死んだら失くさない記憶。
最初のグランパ:トォニィに「グランパ!」と呼ばれたジョミー。それ、どういう意味…?
作られた生命:E-1077を処分した後、戻る船でのキースの苦悩。ミュウにも劣る命。
※下の2つは2016年7月28日記念創作。シリアスとネタと。
青い星まで:メギドを沈めたブルーの願い。「地球を見たかった」と。そして青い地球へ。
老人とメギド:ブルーを一人でメギドに行かせて、叱られるジョミー。強すぎる長老たち。
母を真似る機械:マザー・イライザに初めて出会ったシロエ。故郷の母だと思ったのに…。
最強の剣士:お伽話の王子様みたい、とジョミーが思った大袈裟なマント。王子なら、剣?
作れない友:ミュウの版図が拡大する中での、キースの思い。いる筈だった二人の友は…。
助けられたテスト:夢の世界で成績ドン底なキース。落第の危機を救ってくれた面子は…。
嘘で出来た世界:シロエが失くした両親の記憶。優しかった両親さえも、嘘をついていた。
盗られた制服:ソルジャー候補なジョミーの部屋から消えた制服。代わりに女性用の制服?
長としての道:ブルーが見た成人検査の時の夢。今も救えないミュウの子供は多い筈で…。
選んだピアス:サムの血で作ったピアスをつけようと決意したキース。何故ピアスなのか。
無免許なキャプテン:実は無免許なキャプテン・ハーレイ。筆記試験に落っこちたせいで。
乗れない練習艇:シロエの年では操船出来ない練習艇。それに乗りたいのに下りない許可。
江戸の町医者:SD体制が崩壊した後、キースとジョミーがいたのは江戸時代。どうする?
出来ない生き方:キースには真似られない、ソルジャー・ブルー。彼のように死ねたら…。
憩いのサウナ:長老たちに直訴だ、と出掛けたジョミー。その先に待っていたものとは…。
友達の記憶:友達を作ろうとしないシロエ。けれど故郷では…。今も消えない友達の記憶。
拾われた少年:キースに船を撃墜された後、シロエを拾ったのは海賊船。シロエ生存ED。
永遠の敗北:ソルジャー・ブルーにメギドを沈められた後。キースの心を占めるものは…。
天国の緑の丘:「最後まで私は一人か」と死んだキースを、天国で待ち構えていたのは…。
部屋を出たなら:故郷の家の住所が思い出せないシロエ。家から何処かへ行く道の記憶は?
グランパは嫌だ:地球の地の底、キースに「ジジイ」と言われたジョミー。まだ死ねない!
幸福な生命:かつてシロエに「幸福なキース」と言われた理由。本当に自分は幸福なのか。
パクりたい頭脳:急成長を遂げたトォニィ。けれど頭は三歳児なわけで、学校も無くて…。
過去を持たぬモノ:フロア001でシロエが見たモノ。胎児から並んだ「キース」の群れ。
大いなる沈黙へ:夢の中で修道士見習いになってしまったキース。厳しい孤独と沈黙の掟。
偽りの生まれ:国家騎士団総司令に昇進したキース。知らない者など無い、その名前は…。
ミュウたちの主食:ジョミーが連れて来られたシャングリラ。人気メニューは麺類だとか。
見られない夢:シロエが見詰めるピーターパンの本。その中にネバーランドを探しても…。
やり直した人生:メギドで死んだソルジャー・ブルー。なのに成人検査を受けた日の自分。
ハロウィンの船:カボチャと骸骨まみれのシャングリラ。ジョミーが驚いている間にも…。
追いたくない船:宇宙に逃亡したシロエ。彼の船を追って飛び立つまでの、キースの思い。
人のいいリオ:ジョミーを救いに地球に降りたリオ。女性を助けて岩の下敷き、そして…。
記憶が無ければ:キースには過去の記憶が無い、と耳にしたシロエ。胸を占める思いは…。
撃ってしまう人:後ろから近付いた者は撃つキース。もちろんマツカも例外ではなくて…。
ゆりかごの因子:自分は「ミュウの女」の遺伝子データを継いだ、と知ったキースの衝撃。
アルビノを目指せ:カリスマではブルーに敵わないジョミー。せめてアルビノだったなら。
機械の手駒:いい成績を収めても、マザー・イライザが得をするだけだ、と悔しいシロエ。
その後の事情:ソルジャーを継いだトォニィの悩み。「お年頃だから」と勧められる縁談。
置いてゆく友へ:元老になったキース。ソル太陽系でミュウと戦うのなら、ノアのサムは?
ミュウたちのゴジラ:メギドの炎で目覚めた怪獣。それを「モスラ」と崇めるミュウたち。
イライザの羊:シロエが耳にした聖書の話。人間という羊を飼っている神。それならば…。
風と木の騎士団:ジルベスターでキースについた部下たち。妙に面子が濃すぎる理由は…。
もういない者へ:マツカの死を実感できないキース。彼の弔いに出たら、違ったろう結果。
消せない肖像:ソルジャー候補のジョミーに、船の仲間たちが隠し事。おまけに笑って…。
いつか失くすもの:いつかトップに立ちたいシロエ。けれど、その頃には自分の姿形は…?
起こしたい奇跡:ブルーが貰った「奇跡を起こす力」。けれど制約が…。マツカ生存ED。
流れない涙:サムの死を知らされたキース。悲しみが心に溢れているのに、目から涙は…。
鬼のソルジャー:「ぼくは甘すぎる」と思ったジョミー。地球に行くには鬼にならないと。
国家主席の迎春:旗艦ゼウスでキースが見た夢。寺の鐘を撞くのが遅れて、叱られる朝…?
ピーターパンの欠片:シロエの夢に現れるピーターパン。残してゆく、赤いマントの残像。
腰が低い人:訓練をサボるジョミーを脅したブルー。リオの正体は「御庭番」なのだとか。
死神を待つ:ミュウとの会談を控えた夜。警備兵を下がらせ、銃も持たないキースの胸中。
賞金の行方:グランド・マザーが、ソルジャー・ブルーに懸けた賞金。金貨十万枚だとか。
探り当てた秘密:キースの秘密を探り続けるシロエ。E-1077の奥深く潜り込んで…。
お好みの花は:「家に帰せ」とブルーに怒鳴ったジョミー。帰る前に一つ訊かれたことは?
Mの拠点へ:ジルベスターに向かって旅立ったキース。サムの仇のM、けれどシロエもM。
カモられる元老:パルテノン入りを果たしたキース。けれど芸術音痴なのを嘲られる日々。
逃れたい窓:窓が無いE-1077の個室。其処でシロエが焦がれる自由。窓の外には…。
健在な人:「三年、ぼくの死を隠せ」というブルーの命令。そして死なずに昏睡状態で…。
持たない自由:自分は作られたものだ、と自覚するキース。何処までが機械の計算なのか。
最強のアサシン:ナスカ崩壊の後、悲嘆に暮れるフィシス。望みはブルーの仇を討つこと。
奪われた名前:シロエが気付いた自分の名前。「レイ」というミドルネームには意味が…?
刺さった少年:ジョミーの部屋の壁に刺さったナキネズミ。「馬鹿だ」と思ったくせに…。
出来過ぎた偶然:サムの見舞いを続けるキース。そのサムが壊れた原因は「キース」かも。
少年は守護霊:マツカにしか見えない、キースの側にいる少年。黒髪に紫の瞳の少年で…。
失われた記憶:E-1077の中庭の花。シロエも覚えている名前。けれど、欠けた記憶。
ミュウたちの風呂:シャングリラに連れて来られたジョミー。嫌すぎるのが、彼らの風呂。
目次その2は、こちら→http://blueterra.kyotolog.net/Entry/205/
きっと、さぞかし良いものなのだろうな、とキースは心で一人呟く。
首都惑星ノアの、国家騎士団総司令の部屋で、夜が更けた後に。
机の上には、側近のマツカが置いて行ったコーヒーがあるが、人影はもう無い。
今日の昼間に時間が取れて、サムの病院へ見舞いに出掛けた。
その時、サムが話していたのが両親のこと。
(サムは、いつでも楽しそうに…)
彼を育てた両親の様子を教えてくれる。
「パパが勉強しろって、うるさいんだ」などと、今も両親と暮らしているかのように。
サムの両親はとうの昔に、サムの子育てを終えてしまっているのが現実なのに。
(次の子供を育てているのか、養父母の役目を降りているのか…)
調べたことは無いのだけれども、どちらかだろう。
いずれにしても、両親は、もはや「サム」とは無縁で、彼らの暮らしにサムなどいない。
(そうとも知らずに、記憶の中の両親と暮らしているサムは…)
いつ会いに行っても幸せそうで、「叱られたんだ」と言っていたって嬉しそうに見える。
そうなるくらいに、「両親」というものは、「良いもの」なのに違いない。
シロエが懐かしがっていたのも、故郷と「両親」だった。
(…サムは心を壊されたせいで、子供の頃に戻ってしまって…)
今も両親と暮らし続けて、充実した日々を送っているらしい。
病院の中だけで生きているのに、「此処から出たい」と話したことは無いから。
(…そして、シロエは…)
故郷の星に帰りたいとばかり願い続けて、最後は暗い宇宙に散った。
シロエの魂だけは、あの後、故郷に向かったろうか。
両親が今も暮らしている星へ、ただ真っ直ぐに。
「きっと、そうだ」という気がする。
其処で両親に会えたシロエは、嬉しかったか、あるいはガッカリさせられたのか。
両親が「次の子供」を育てていたなら、家に「シロエ」の居場所は無い。
(……だが、そうなっていても……)
シロエは満足したのだろう、とも思えてしまう。
「シロエだけの親」ではなくなっていても、両親に会うことが出来たのだから。
たとえ言葉は交わせなくても、両親の目には映らなくても、「家に帰れた」ことが一番。
成人検査で奪われたという「子供時代の記憶」も、シロエはすっかり思い出せたのだろう。
代わりに命を失っていても、サムが幸せなのと同じで、シロエも幸せ一杯で。
サムの見舞いに出掛けてゆく度、繰り返される「サムの両親の話」。
普段は気にも留めないけれども、たまに、こうして「引っ掛かって来る」。
サムもシロエも、「両親」を追っているというのに、キースには、その「両親」がいない。
(…どうせ、育ての親なのだが…)
いるといないのでは違うのだろうな、と分かってはいる。
マザー・イライザが、こう話していた。
キースは、「両親や友人などに左右されることなく、育った無垢な者」なのだと。
(…私を無から作るだけでは、まだ足りなくて…)
「親も友人も与えないまま、水槽の中で育て続ける」ことが重要なポイントだったらしい。
成人検査の年を迎えて「水槽から出る」まで、何者にも「影響されない」ことが。
(…そういう選択をしたほどなのだし、両親の存在は大きくて…)
機械が「理想の養父母を選んで、キースに与えた」としても、駄目なのだろう。
両親も所詮は「生きた人間」だけに、「キース」は何処かで感化されるに違いない。
「父のような人間を目指したい」とか、「母の優しさを見習いたい」だとか。
(…どうしても、偏る部分が出来てしまって…)
全ての人類を導くための「指導者」には、不適格になるのだろうと思う。
「キースにとって、望ましい人間像」が生まれたのでは、其処から外れる者が出て来るから。
(…将来、人材を抜擢するとか、登用する時に…)
それらが影を落とすようでは、わざわざ「無から作り出してまで」世の中に出した意味が無い。
あくまで「公正、公平」な選択が出来る者でなければ、本当の意味での「政治」は出来ない。
(…そうなのだろう、とは思うのだがな…)
納得もしてはいるのだけれど、実は「気になる」点が「もう一つ」ある。
「キース・アニアン」は、無から作られて「水槽の中で育った」というだけではない。
機械は「辻褄を合わせる」ために、キースの「出生」まで「作り上げていた」。
誕生日を決めて、育った場所と「両親」までをも、まるで「本物である」かのように。
機械が設けた「誕生日」の方は、それほど気にはならない。
水槽の中から出された時でも、「生命として」出来た時でも、変わりは何も無いだろうから。
(…どうせ私は、どちらにしても…)
記憶に残っていないわけだし、「キース」に影響するようなものでもない。
誕生日くらい、いつであろうが、ただの記念日。
ステーションの中にいたなら、同級生たちが祝いの言葉をくれる程度の代物だから。
(…メンバーズでなければ、卒業した後も…)
仲間や伴侶と祝う機会もありそうだけれど、キースは、そうした道には「いない」。
(…誕生日などは、あろうが無かろうが…)
本当に「どうでもいい」のだがな、と思っているくせに、「どうでもいい」とは思えないもの。
不意に頭に浮かんで来る度、気になってしまうものは「両親」。
サムが楽しげに語っている時、心を掠めてゆくことも多い。
(…私の、記録上の両親は…)
果たして「実在する」のか、実は「何処にもいない」のか。
(…マザー・イライザも、グランド・マザーも…)
両親のことなど語らないから、偽の情報の正体は今も「謎」のままで留め置かれている。
恐らく、調べようと試みてみても、壁に突き当たることだろう。
機械が巧妙に隠し続けて、「キース」の目には、けして触れないように躱して。
(……両親か……)
記録の上では、キースが育った故郷の星に「いた」筈の両親。
データを引き出したことは無いけれど、恐らく、「キース」を育てた頃の写真もあるだろう。
(…しかし、写真を作り上げるくらい…)
「キース」を「無から作った」ことに比べれば、ごく簡単なことに過ぎない。
シロエのように器用な者なら、子供時代でも「偽の写真」を合成出来る。
まして機械が「細工する」となれば、「両親の、今現在の姿」さえをも作り上げられる。
(…私を育てた頃から、今日まで経過した年月の分を…)
計算し尽くして、相応しく年を取らせて、「今は、こういう姿ですよ」と。
(…実在するのか、していないのか…)
それを調べようとするだけ無駄だ、と知っているだけに、調べようとも思いはしない。
試みてみても「壁に当たる」か、偽のデータで「誤魔化される」か。
(……永遠の謎というものなのだが……)
もしも、と、たまに考えてしまう。
(偽の両親で、私など、一度も育てていなくて…)
会ったことさえ無いのだとしても、「偽の両親が実在している」なら、一度、姿を見てみたい。
「キース」の養父母らしい姿か、そうでもないのか、それだけでも自分で確かめてみたい。
「親というのは、こういうものか」と、少しだけでも分かりそうだから。
サムが、シロエが慕う両親、それが「どういうもの」なのかが。
そうは思っても、機会は永遠に来そうにない。
SD体制が続く限りは、グランド・マザーに阻まれ続けて、どうにもならないことだろう。
(いつか、機会が来るとしたなら…)
その時には、「キース」の命も、ありそうにはない。
人類がミュウに敗れた時しか、SD体制は終わりはしないし、SD体制が終わるのならば…。
(…人類の指導者をしている筈の私も、もろともに…)
滅びることになるだろうしな、と溜息しか落ちて来ないけれども…。
(……ジョミー・マーキス・シン……)
一度だけ会ったミュウの指導者で、サムの同級生だったという「ソルジャー・シン」。
彼が何かの気まぐれを起こして、「キース」を生かしておいてくれるなら…。
(…シロエが、故郷に帰ろうとして…)
暗い宇宙に飛び立ったように、「キース」も宇宙に飛んでみようか。
「機械が作り上げた、記録の上だけの」親が、何処かの星にいるかどうかを、探し求めて。
SD体制が壊れた後なら、本当のことも分かるだろうから。
(……そう出来たなら……)
少しは「人間」に近付けるのだろうか、と「作られた者」だからこそ、思ってしまう。
形だけの「偽の両親」だろうと、存在してさえいれば、「キース」にも「親」が出来るから。
「親というのは、どういうものか」が、ほんの少しだけ、理解出来そうだから…。
親がいるなら・了
※アニテラだと、シロエが調べて分かったのは、キースの誕生日。原作だと、故郷と両親。
両親の名前まで分かっているので、其処から生まれたお話。実在するかが謎だけに。
今日も静かな夜になったね、青の間には、ぼく一人しかいない。
昼の間は、多い時だと、次々に人が来るのだけれど…。
閉める時間の少し前には、誰もいなくなって、静けさだけだ。
それから後は、何時頃かな、巡回の人が来るのが何回か。
ベッドの周りを一回りしたら、直ぐに帰ってしまうけれどね。
ぼくが、この部屋で生きた時代は、時の彼方だ。
もうトォニィの代も終わって、次のソルジャーは不在だったよ。
ミュウと人類は和解した上、ごくごく自然に融合を遂げて、区別自体が消え去った。
そんな時代に、もうソルジャーは必要ではない。
トォニィが引退を宣言した後、ソルジャーは選ばれることが無かった。
誰も「選ぼう」とさえも言わなかったし、それで時代が一つ終わりを迎えたわけだ。
そうなるよりも、ずっと前から、シャングリラという箱舟は役目を終えて、此処にあったよ。
地球の復興には長い時間がかかるだろうから、首都惑星のノアに据えられた。
誰でも見られる船になるよう、見学用の通路なんかを整備した上でね。
その船の中の住人と言えば、ぼく一人だけ。
仲間たちは皆、平和になった宇宙に散らばって行って、船に残る者はいなかった。
船を維持するためのスタッフになった、一部のクルーがいただけだよ。
もっとも、彼らも家は別の所に持っていたから、昼の間しか来なかったね。
広いシャングリラに、今は、ぼくしかいなくなった。
この青の間から外へ出てみても、昼間以外は、夜勤のスタッフくらいだ。
見学者で賑わう昼の間も、どうやら此処は「特別」らしい。
「ソルジャー・ブルー」が生きた時代を再現しようと、案内板さえ置かれてはいない。
ついでに言うなら、入場制限もしているようだね。
人が多いと、雰囲気が壊れてしまうそうだよ。
ぼくは賑やかでも構わないのに、誰が決まりを作ったんだろう。
「変えて欲しい」と言いに行こうにも、今のぼくには出来ないだけに、仕方ないんだが…。
でもね、たまに不思議な「お客様」が来るんだ。
見学の人の中には、幼い子供を連れている人も少なくはない。
そうして此処に入った子供が、ぼくに向かって笑い掛けるんだよ。
手を振ってくれる子も、何人も見たね。
ぼくが思うに、「あの子たち」の目には、「ぼく」が映っているんだろう。
いつも思念を送るけれども、答えが返って来ないものだから、これは推測なんだが…。
どうやら「子供たち」と「ぼく」の間には、見えない壁があるらしい。
とうに死んでいる「ぼく」の世界に引き込まないよう、神様が作った壁なのかな。
ぼくは、ずっと前から、この青の間で暮らしている。
メギドで命を終えて以来で、ジョミーも、トォニィも、此処に来ていた。
けれど「ぼく」には気付かないまま、二人とも、去って行ってしまって、それっきりだ。
自分の役目を果たした後には、きっと未練が無かったんだろう。
ぼくも、そろそろ、この船を離れた方がいいんだろうね。
地球は順調に青くなりつつあるから、それを「地球の上で」見届けるために。
近い未来に、子供でなくても「ぼくの姿が見える」見学者たちが増えて来るだろう。
彼らはまさに「進化したミュウ」で、青い姿に戻った地球の未来を担ってゆける。
その日が来るのは、そう遠くない。
「青の間には、今も幽霊が出る」と、妙な噂が立ち始める前に、ぼくは此処から旅立とう。
「ソルジャー・ブルーの幽霊つきのシャングリラ」が誕生しない間に、地球を目指して。
青の間を離れて、広い宇宙を真っ直ぐに翔けて。
そうして、地球が青い姿に戻るのを見届けた後は、どうしようかな…。
まだ考えてはいないけれども、幸せだろうね。
肉眼では、ついに見られなかった、青い水の星を見られるのだから。
その青い地球を担ってゆける者たち、「進化したミュウ」も、近い内に、きっと生まれて来る。
彼らが未来を築いてゆく日も、希望に満ちた地球の未来も、じきに来るから…。
青の間の夜・了
※アニテラ放映当時から、18年になります。もう追悼でもないでしょうけど、つい…。
青の間にいるブルー、地縛霊などではありません。座敷童のような守り神です。
やっぱり、今でも行きたいよ、とシロエは深い溜息を零す。
Eー1077の夜の個室で、ピーターパンの本を広げて、思い描く世界。
もしも、あそこへ飛んで行けたら、どんなに素敵なことだろう。
この恐ろしい牢獄から出て、自由に空を飛び回れる。
ピーターパンやティンカーベルと一緒に、青い海の上も、高い雲の上も。
(…訓練のことも、勉強のことも、全部、忘れて…)
一日、好きに遊び回って、その後は…。
(…何処へ帰ることになるんだろう?)
何処なのかな、と首を捻った。
ピーターパンは、何処へ送ってくれるのだろう。
Eー1077の部屋になるのか、それとも…。
(…ぼくが住んでた、エネルゲイアの…)
両親の家に帰ってゆくのか、其処が気になる。
(…ネバーランドに行けたってことは、子供なんだし…)
もしかしたら、此処へは戻らずに済んで、故郷に帰れるのかもしれない。
故郷の家が何処に在ったか、「シロエ」の記憶は、曖昧だけれど…。
(ピーターパンなら、知っているから…)
「ほら、着いたよ!」と、家に送り届けて、夜空を帰ってゆくのだろうか。
「また来るからね、いい子で待ってて!」と、頼もしい言葉を置いて行ってくれて。
(…ピーターパンが、また来るんなら…)
Eー1077には、二度と戻らないでいいのだと思う。
どういう仕組みか謎だけれども、「シロエ」は故郷の家に戻って、暮らしてゆける。
マザー・イライザの手から逃れて、成人検査の末に送り込まれた牢獄からも自由になって。
(……素敵だよね……)
本当にそうなってくれる日が来たら、最高だろう。
故郷の家も、両親だって、前と同じに「シロエ」のもの。
記憶があちこち欠けているのも、その内に、きっと癒えてゆくのに違いない。
手がかりは家にドッサリとあるし、両親だって、教えてくれる筈。
「あら、忘れちゃったの?」だとか、「おやおや、覚えていないのかい?」などと。
(…ママたちは、全部、覚えてるから…)
消された記憶も、元に戻せることだろう。
時間はかかりそうだけれども、何もかも、全部。
最高だよね、とシロエは笑みを浮かべて夢の翼を羽ばたかせる。
Eー1077からネバーランドへ、ネバーランドから、故郷の家へ。
(ピーターパンと飛んで行ったら、アッと言う間に…)
楽しくて長い旅は終わって、また、じきに夜がやって来る。
ピーターパンが迎えに来る夜、ティンカーベルが飛んで来る夜が。
(…Eー1077まで、ピーターパンが来てくれたなら…)
あくる日に、何が待っていようが、断りはしない。
メンバーズ・エリートに選ばれるための、最終の試験だったとしたって、捨ててゆくだろう。
ステーションには二度と戻らないから、それでいい。
(…パパやママと、ずっと暮らしてゆけるんだから…)
メンバーズとしての未来なんかは、何も要らない。
国家主席を目指す野望も、機械を止める目標だって、捨ててしまって後悔はしない。
(…だって、そうしようと思っているのは…)
いつか記憶を取り戻すためで、それ以外の意味は、ただの「後付け。
他の子たちの未来などより、自分自身の未来が大切。
(…ピーターパンが来てくれるんなら、そうだよね…?)
この牢獄から「シロエ」を自由にしてくれるのだし、後は自分の好きに出来るし…。
(…夜になったらネバーランドで、昼間は、パパやママと暮らして…)
年だって、きっと、取らないんだよ、と夢は大きく広がったけれど、ハタと気付いた。
「そういう世界」を夢に見るのは、シロエが「過去を失くした」から。
故郷の家も、両親のことも、もう、おぼろにしか覚えてはいない。
だからこそ、故郷に帰ることが夢なのだけれど、これが「子供時代のシロエ」だったら…。
(…ネバーランドに行った後には、どうしてたかな…?)
ピーターパンが「家に送るよ」と言い出した時は、どうするだろう。
いそいそと後についてゆくのか、「帰りたくないよ!」と、駄々をこねるか。
(……家には、いつでも帰れるんだし……)
駄々をこねる方を「やってしまいそう」な気がする。
「もっと遊ぶよ」と、「帰るのは、明日でもかまわないでしょ?」と我儘を言って。
(…本当に自由な子供だったら…)
「家に帰ろう」と言われた時には、逆の方へと転がるだろう。
いつでも帰れて、「其処にある家」、急いで戻る必要は無いし、帰るよりかは夢の国がいい。
ネバーランドで遊び続けて、家のことなど忘れてしまいそうなのが「本物の子供」。
(…そうなっちゃうのが、子供らしい子で…)
けれど、それでは「よろしくない」から、ピーターパンが「家に送るよ」と申し出るだけ。
「朝までに、家に帰らないと」と、「夜になったら、迎えに行くから」と教え諭して。
(…その筈なのに、今のぼくだと…)
ピーターパンの申し出を聞いて、嫌がりもせずに、むしろ進んで「帰ってゆく」。
「本当に家に帰れるの?」と目を輝かせて、大喜びして、ピーターパンと空に舞い上がって。
(……これじゃ駄目だよ……)
そんなの、子供なんかじゃない、と「シロエ」にも分かる。
Eー1077に来て以来、ずっと、機械に抵抗し続けて来た。
マザー・イライザも、SD体制も受け入れはせずに、否定しているつもりなのに…。
(…ぼくは、すっかり変わっちゃってる…)
これじゃ大人と変わらないよ、と恐ろしいけれど、「成人検査」のせいなのかどうか。
(…成人検査、って言うくらいだし…)
あのくらいの年が節目で、子供から大人になるのだろうか。
自分では意識していなくても、何かが変わってしまう年頃なのか。
(…そうだとしたら…)
ピーターパンが迎えに来た時、「家に帰れる!」と思う「シロエ」は「子供ではない」。
機械のせいでも、成人検査のせいでもなくて、シロエ自身が「そうなった」。
ピーターパンの本の中にも、そういう話は描かれている。
「子供から、大人になってゆく子」が、くっきりと描写されていて。
(…もしかしたら、ぼくはとっくに…)
子供の心を失くしてしまって、ネバーランドに行ける資格も無いのだろうか。
こんなに焦がれて、いつか行きたくて、子供の頃から夢を見たのに。
(…そんなの、酷いよ…)
絶対に違う、と機械のせいにしたいけれども、何処かで「違う」と声が聞こえる。
「家に帰りたい、と思う子供は、いやしないよ」と、幼かった日の「シロエ」の声が。
「ネバーランドに連れてって貰えて、その後、直ぐに帰りたかった?」と問い掛けて来る。
「違うでしょ?」と、「もっと遊びたいでしょ」と、「それがホントの子供なんだよ」と。
(……ぼくのせいなの……?)
自分で勝手に「大人になって」しまってるの、と愕然としても、そうでしかない。
機械に記憶を消されたせいで「家に帰りたい」のは、本当だけれど…。
(…ぼくが今でも、子供だったら…)
ろくに覚えていない「家」に帰ってゆくより、ネバーランドがいいだろう。
「もっと遊ぶよ」と、「どうせ家なんか、覚えてないし」と、アッサリと捨てて。
(…二度と家には帰れなくって…)
Eー1077にも戻れなくても、「本物の子供」は「気にも留めない」。
ネバーランドの住人になって、家も故郷も、失くしたとしても。
(ピーターパンやティンカーベルと、ずっと暮らして…)
自由気ままに遊び回って、生き生きとしていることだろう。
ピーターパンの本に書かれた世界と違って、「大人と子供は、違う世界」なのが今だから。
(…記憶が無いなら、帰らなくても…)
ピーターパンだって、「帰らないと」とは言い出さないのに違いない。
「ずっと、ネバーランドにいていいよ」と、許してくれるだけで。
(…家まで送るよ、って言われた時に…)
ぼくは間違った答えをするの、と怖いけれども、それでも家に帰りたい。
ネバーランドには「二度と行けなくなっても」、故郷の家に戻れるのならば。
両親の家で暮らしてゆけるというなら、その道でいい。
(……子供の夢ではなさそうだけど……)
帰れるのなら、それでいいよ、と「どうやら、子供ではない」シロエの心で答えを出す。
「ネバーランドか、家を選ぶか、二つに一つだったら、家の方だ」と。
夢の国だけで生きてゆくには、今の「シロエ」は、きっと、向いていない。
今も「故郷」も「両親のこと」も、どうしても「忘れられない」から。
本物の子供が選ぶようには、気ままに「家を捨てられない」から…。
子供だったら・了
※ネバーランドに行くか、故郷の家に帰るか、選べるのなら、どっちかな、というお話。
子供時代のシロエだったら、ネバーランドになりそうですけど、今のシロエは違いそう。
まさか、ああいう星だとはな、とキースは深い溜息を零す。
国家騎士団総司令として、初めて、「地球」を視察して来た。
マザー・イライザから教わった知識、その中にある地球は、美しく、「青い」。
(…地球の上では、選ばれた者たちだけが暮らしていて…)
人類の聖地、地球が再び損なわれないよう、気を配っていると思っていた。
地球は一度は滅びた星で、蘇るまでに長い年月を要したのだから。
(…しかし、この目で眺めた地球は、赤くて…)
今も残った海は、毒素のために「何も棲めない」。
地表は酷く砂漠化したまま、朽ち果てたビル群が今も在るだけ。
(……地球の座標が、極秘にされているわけだ……)
あれは「見せられない」からな、と暗澹とした気持ちになる。
視察の旅から戻ったノアで、夜更けに、一人きりの個室で。
(…私でさえも、これほどまでに…)
衝撃を受けているような有様、普通の者には耐えられはしない。
だからこそ、地球の座標は極秘で、機密事項になっているのだろう。
何も知らない民間人などが、興味本位で「地球を見よう」と思わないように。
(聖地、地球への、一般人の降下は、そもそも、禁止なのだが…)
降下出来ない星であっても、近くまで来れば、見てみたくなる。
民間船で飛んでゆく航路、其処から「地球が近い」となったら、要望も出そう。
「少しだけ、地球を見せてくれないか」と、航路に詳しい乗客から。
(目的地に着くのが、遅くなっても…)
聖地の「地球」を見られるとなれば、誰からも文句は出ないだろう。
「私も見たい」と言い出す者はあっても、「地球はいいから、急いでくれ」とは…。
(…誰一人、言いはしないだろうな…)
場合によっては、船長自ら、客に提案しかねない。
「運良く、地球に近い所を通るようです。如何ですか?」と、航路を少し外れることを。
(……有り得るどころか、起きるとしか……)
思えないから、地球の座標は伏せられている。
「地球の本当の姿」は、けして「知られてはいけない」。
SD体制を敷いた成果が、「まるで無かった」ことを皆が目にすることになるから。
そのこと自体は、直ちに「危機」には繋がらないだろう。
機械が統治する世界で生まれ育った者は、基本的には、システムに従う。
(…青い地球には戻っていない、と知っても、それだけでは…)
システムに逆らい、体制打倒を目指して動き出すほどの気概は無くて、其処はいい。
問題は「心」の方にある。
(…生まれた時から、地球のために、と教育を受けて…)
地球に憧れ、夢を見るから、人類にとっての「地球」は生き甲斐と言える。
優れた者になれた場合は、地球で暮らせて、文字通り「褒美」を貰える世界。
(その地球が、実は「無い」などと…)
知れば、誰もが生き甲斐を失くす。
やる気を失い、人類軍から離脱するような者さえ、出かねない。
(…もっとも、軍にも、地球の真実を知る者はいるが…)
でなければ、視察に行くことも出来ん、と思いはしても、自信は無い。
「国家騎士団総司令」のキース、「彼」の船を地球へ運んだ者たちの「今」は、どうなのか。
(…記憶処理されて、違う行先へ飛んだ旅だと思っているか…)
あるいは「青い地球を見た」と、記憶を換えられているか。
どちらかだろう、という気がする。
キース直属のセルジュたちやら、側近のマツカは、「赤かった地球」を、今も覚えていても。
(…とはいえ、彼らの記憶も、それほどには…)
正しくないかもしれないな、と不安しか無い。
「キース」と「地球の話」が出来る程度に、必要な要素だけを残して、他は「無い」とか。
(…機械なら、出来る…)
彼らが動揺しないようにと、記憶を「少し」書き換えるだけのことなのだから。
機械が「どれほど」の能力を持って、どれほど「傲慢」か、それは充分、承知している。
(…私自身が、その産物で…)
無から生まれた生命だからな、と自嘲の笑みが込み上げてくる。
「キース」は、まさに「作られた」命。
人類と地球を導くためにと、機械が幾度も実験を重ね、生み出された「モノ」。
「キース」を作り上げたような「機械」は、どんなことでもするだろう。
地球で出会った、地球再生機構の者にしたって、現場を離れる時には、どうなるのか。
(どう考えてみても、記憶処理しか…)
有り得ないな、と断言出来る。
SD体制が始まって以来、一度も「真実」が漏れたことなどは「無い」。
「地球は赤い」と、噂が流れたことが無いなら、結論は一つ。
(……記憶処理……)
リボーンの者さえ、地球で「地球再生機構」の一員を務めてはいても、機械の信用はゼロ。
地球を離れる時が来る度、別の記憶を植え付けられる。
「地球の真実」を、ウッカリ話さないように。
誰かに何かを尋ねられても、「失言」をしたりしないように、と。
(…其処までして、隠し続けて来て…)
長い歳月を経たというのに、地球は未だに赤い星。
「キース」の命がある間などに、青い星に戻る筈も無い。
なのに、「キース」は、「導くしかない」。
「地球は青い」と思う者たち、彼らを遥か「未来」に向けて。
ミュウという脅威が出現した今、それが「出来る者」など、他には「誰一人、いない」。
機械が作った「キース」だけしか、その任を務められはしない。
「青い地球」など、幻想でも。
何処までも「真実」を隠し続けて、嘘をつき、騙すことになっても。
(…なんとも、皮肉で…)
酷い話だ、と零れ落ちるのは、溜息ばかり。
「なんと似合いの指導者だろう」と、「キース」の行き着く先を思って。
(今は軍人、国家騎士団総司令だが…)
グランド・マザーの思惑は、其処で終わりではない。
いずれ「キース」を、初の「軍人出身の元老」に選び、政治家の道を歩ませる。
パルテノン入りをさせた後には、ひたすら昇進させ続けるだけ。
(……二百年以上も、空席のままの……)
国家主席に就任すること、それがグランド・マザーの目的で、手段を選びはしない。
(私自身にも、暗殺の危機は多いわけだが…)
逆に「誰か」を暗殺してでも、「国家主席になる」しかないのが、「キース」の行く先。
でないと、人類を導くための「立場」に立てはしないから。
(…そうやって、国家主席になるまでは、いいが…)
傍目には「異例の昇進」で「出世」、セルジュたちは大喜びだろう。
マツカも、「おめでとうございます」と、穏やかな笑みを浮かべる筈だけれども…。
(人類の頂点に立った「キース」は、機械が作った命でしかなくて…)
天にも地にも、触れることなく「育て上げられた」わけなのだが…、と情けなくなる。
Eー1077に「空」は無かった。
水槽の中に「地面」は無くて、「大気」さえも満ちていなかった。
「機械が作った者でなければ」、誰でも、当たり前のように「知っている」のに。
(…どんな育英惑星だろうが、見上げれば、空で…)
足の下には「地面」、いわゆる「大地」が広がっている。
テラフォーミングされた星でも、空と大地と空気が無ければ、育英惑星に選ばれはしない。
(…人類の都合で作った星といえども、それなりに…)
神の創造物の「空」と「大地」と、「大気」が揃って「子供たち」を育ててゆく。
「いつか、地球まで行けるといいな」と、夢を抱いて育つ子たちを。
(それらの内の、何一つとして…)
知りもしないまま、「キース」は育った。
ご丁寧にも、Eー1077で「水槽から出た後」の教育期間までも、空は無かった。
(もちろん、大地もあるわけがなくて…)
空気さえも「人工的に作られ、循環していた」だけの世界が、Eー1077。
宇宙に浮かぶステーションでは、空も大地も、大気も「ありはしない」のだから。
(…神の創造物にさえ、触れずに育って…)
生まれも「無から生まれた者」な「キース」なのだし、ある意味、とても似合いだと言える。
「青くない地球」で、皆を欺き、導くなら。
機械が描くシナリオ通りに、この先も「生きてゆく」のなら。
(……赤い地球か……)
私には似合いで相応しいな、と思うけれども、何故か虚しい。
「このために、私を作ったのか」と。
嘘偽りで固められた世界、それを導く者になるには、「私しかいない」という現実。
それが本当に正しいかどうか、誰が答えを出すのだろう。
神なのか、あるいは「ミュウ」が出すのか、いつか答えが出る日まで…。
(…やってやるさ…)
他に道など無いのだしな、と「キース」は決意するしかない。
「こんな指導者でいいのだったら、やるより他に無いだろうが」と、溜息をついて…。
似合いの星・了
※キースの育ちだと、「外の世界」は知らないよね、と思った所から生まれたお話。
フィシスは子供の間に出されてますけど、キースは水槽から出ても「人工のステーション」。